ニセコの蒸留所が世界一に!【民泊 運営代行 ニセコ】
2024/09/11
今回はニセコの蒸留所の話題をお届けします。
自然や地域と共生するニセコ蒸溜所
ニセコ蒸溜所の「ジン」が世界一に
ニセコアンヌプリの麓、カエデやナラの森に囲まれた標高約400メートルの丘陵地にある「ニセコ蒸溜所」。日本酒「八海山」で全国に知られる新潟県南魚沼市の「八海醸造」が、ウイスキー製造のためにグループ会社として2019年2月に設立しました。
世界的なスノーリゾート地として有名なニセコ町は、豪雪地帯ならではの上質な軟水に恵まれています。この環境ならではの味わいや香りを表現する洋酒(ウイスキー、ジン)づくりに力を注いでいます。
今年2月、同蒸溜所のジンが、英国で毎年開催される「ワールド・ジン・アワード」のクラシック・ジン部門で世界最高賞を受賞しました。日本のジンの最高賞受賞は、史上初の快挙です。
ニセコでお酒づくりに取り組む思い、世界で高い評価を受ける同蒸溜所のジンの魅力などについて、南雲二郎代表取締役と製造担当の富原健一さんに話を聞きました。
株式会社ニセコ蒸溜所/八海醸造株式会社 代表取締役 南雲 二郎氏
株式会社ニセコ蒸溜所 製造部 富原 健一氏
──八海醸造(新潟県南魚沼市)は日本酒「八海山」などを醸造する日本を代表する酒造メーカーです。2019年2月、グループ会社としてニセコ蒸溜所を設立し、21年10月にグランドオープンしました。ウイスキー・ジンづくりを始めたきっかけを教えてください。
南雲 八海醸造は今年で創業102年を迎えました。これまで日本酒をはじめ、ビール、焼酎、甘酒などもつくってきました。16年からは米を主原料としたライスグレーンウイスキーづくりも手掛けています。長い熟成時間がつくり上げるウイスキーという奥深い世界に触れていく中で、どこのまねでもない、世界に通用する本物のジャパニーズウイスキーをつくりたいという思いが強くなりました。ただ、ウイスキーの製造には貯蔵の時間がかかるので、製造過程が一部似ており、比較的短期間で商品化が可能なジンの製造にも挑戦することにしました。
──北海道のニセコ町を選んだ理由は何ですか。
南雲 15年ほど前に、スキーリゾートとしての観光の取り組みなどの視察で、初めてニセコを訪れました。自然の豊かさ、人々の心の温かさにも触れ、大好きな街になるのに時間はかかりませんでした。面白くて何度も通っているうちに、地元役場の皆さんと話をする機会も増え、そこで「何か事業展開しませんか」と誘っていただきました。ウイスキーをつくりたいと思っていたところで、非常に時宜を得た、ありがたい提案でした。
進出の決め手となったのは、自然環境です。きれいな水が豊富にあること、さらに気温が低い日が多いので、ウイスキーの長期熟成にも優れています。ここでゆっくりと熟成させ、まろやかな酒質にしたいと考えました。長期的な展望に立った製品開発を考える上で、新潟でつくるよりもニセコでつくった方が、私どもの目標品質に近いものがつくれると確信しました。
──第一弾商品のクラフトジン「ohoro GIN(スタンダード)」の「ohoro」とはアイヌ語で「続く」という意味だと聞いています。命名に込められた思いと商品の特徴について教えてください。
富原 ジンは麦などを発酵・蒸溜後に、香りを付けるボタニカル(ハーブやスパイス、果物の皮などの植物)と一緒に再蒸溜してつくります。ジン特有の香りは、ヒノキ科の針葉樹の実「ジュニパーベリー」によるもので、これさえ入っていれば、ほかにどのような素材を使っていてもジンを名乗れます。植物は育つ場所で香りも味も変わりますから、ジンは日本酒と同じく、その地域の自然・風土から生まれる「土地の酒」といえます。
「ohoro GIN(スタンダード)」はニセコアンヌプリの良質な伏流水に、ニセコ産のヤチヤナギとニホンハッカなど計13種類のボタニカルを使っています。口当たりのやわらかいニセコの水は、素材そのままの味が際立ちますので、まさに土地の個性と魅力が詰まった香り、風味、味わいを楽しめるジンとなっています。クリアでスムースでありながら、芯のあるしっかりとした味わいに、軽やかなシトラスの香りが感じられる仕上がりです。
南雲 ジンはカクテルベースとしての需要が最も多いのですが、私どもが今からそうした需要へ入っていっても必要とされないことは当初から分かっていました。だから、トニックウォーターなどで割らなくても、ちゃんとおいしく、ロックやストレート、水割りでも飲みたくなるようなジンをつくろうと試作を重ねました。
創業以来一貫して追求してきた「いい酒」とは、淡麗でバランスの取れた酒のことです。強い主張はしないけれども、料理を楽しみ、会話が弾む中で、飲むにつれて「良くなっていく酒」です。100年を超える酒づくりで培ってきた水、素材、発酵や蒸溜などの知見と技術を軸とし、バランスの取れた淡麗できれいなジンを実現することができたと自負しています。
富原 「ohoro=続く」という商品名には、ニセコの地で生まれたジンが多くの方に親しまれ、未来永劫続くようにという願いを込めました。地元の高校や農家と協力し、季節限定で販売しているニセコ産ラベンダーを使ったジンも人気です。国内外の市場に流通させていますが、地元に愛されることが何よりも大切です。地元と一体となって発展していく酒にしたいですね。
南雲 経営者として私が常に念頭に置いているのは「終わらない会社」をつくることです。現状維持は衰退へ向かう第一歩です。現在製造している商品・品質に満足せず、少しでも、より良く進化させること。常に120点の酒づくりに本気で取り組むこと。そして、自問と挑戦をやめないこと。「ohoro=続く」というネーミングは、そういった私どもの酒づくりの信念、会社としてのあり方も表しています。
ベースとなる「スピリッツ」にニセコ町産のヤチヤナギとニホンハッカと数種類のボタニカルを漬け込む
製造装置にアルコールと果実などを入れて蒸溜すると、独特の薫りをまとった透明なジンが流れ出てくる
──「ohoro GIN(スタンダード)」は、数多くの国際品評会で高い評価を受けていますね。
南雲 「ohoro GIN(スタンダード)」が、今年2月にイギリスで開催された世界最大級のジンの国際コンテスト「ワールド・ジン・アワード(WGA)2024」のクラシックジン部門で世界最高賞を受賞しました。コンテストはイギリスを拠点とする酒類のオンラインマガジン「ザ・ドリンクスリポート・コム」主催で、ジンの種類別の計11部門に、各国から数百の銘柄が出品される権威あるコンテストとして知られています。「ohoro GIN (スタンダード)」は23年から2年連続で同部門の国別最高賞となり、今回は、世界26カ国それぞれの最高賞受賞品の中でも頂点に立ちました。現在の形式になった2014年以降、日本のジンの世界最高賞受賞は初めてということで、受賞を聞いた時はうれしさより驚きが大きかったです。
富原 本当においしいものを、自分たちにしかできないものを、と製造部で何度も議論を重ね、数百回に及ぶ試作を経て、ようやく狙い通りの商品を完成させることができました。あの時の苦労は無駄ではなかったし、自分たちのやり方は間違ってなかったと証明できて、心の底からうれしかったですね。
南雲 その後も、3月に開催されたアメリカの総合酒類品評会「テキソム・インターナショナル・ワイン・アワード(TEXSOM)2024」において最高位賞を、5月にはアメリカ最大の蒸留酒品評会「サンフランシスコ・ワールド・スピリッツ・コンペティション(SFWSC)2024」でも5000本以上の銘柄が出品された中、最高金賞(ダブルゴールド)を受賞しました。
さらに8月には、1995年にイギリスで設立された世界で最も影響力のある蒸留酒品評会の一つ「インターナショナル・スピリッツ・チャレンジ(ISC)2024」のロンドンドライジン部門でダブルゴールドを受賞し、快進撃を続けています。
ジンをつくり始めて約3年で、こうした国際的な賞を数多くいただき、世界に認められたことは本当にうれしく、自信になります。
ニセコ町産のヤチヤナギやニホンハッカを使ったクラフトジン「ohoro GIN (スタンダード)」。世界で最も権威ある酒類の品質を競うコンテストで最高賞を受賞するなど、国際的な評価が高まっている
ohoro GIN (スタンダード)
International Spirits Challenge 2024
London Dry Gin 部門
DOUBLE GOLD 受賞
World GIN Awards 2024
Classic GIN 部門
世界最高賞 受賞
──今後の目標と展望について教えてください。
富原 ジンもウイスキーも、その価値は多くの人に味わってもらい、おいしいと語り継がれて初めて決まるものだと思います。この場所ならではの酒づくりを続け、ウイスキーの熟成を待ちながら、飲んだ人においしいと言っていただけるジンを生み出していくつもりです。
南雲 私どもが目指すウイスキーは、バランスの取れた繊細な味のジャパニーズウイスキーです。日本のみならず世界の市場で、品質と価値を認められるウイスキーを誕生させることが目下の目標です。
八海醸造の創業の目的は地域の活性化であり、その経営方針に変わりはありません。地元の人に存在価値を認めてもらわないと、発展は難しいと思っています。物販やバーカウンターの運営、見学の受け入れなどで、オープン以来累計1万人以上の方に訪れていただいています。ニセコ蒸溜所を目当てに観光客が集まる「観光地」になることが目標。観光資源としての価値を高めることで、地域に貢献できればと思います。
「ohoro GIN(スタンダード)」世界最高賞受賞を祝う会、約230人出席
ニセコ蒸溜所のジン「ohoro GIN(スタンダード)」の世界最高賞受賞を祝う会が8月1〜3日の3日間、同蒸溜所で開催され、地元の行政、飲食店やホテルの関係者、住民など約230人が集まりました。
同蒸溜所の南雲社長、林知己総支配人らが鏡開きを行い、木づちでオホロジンの酒樽を開け、あらためて快挙を祝いました。参加者はできたてのジンの青々とした爽やかな香りと、洗練されたなめらかですっきりした味わいに酔いしれました。
南雲社長は「世界的に権威のある品評会で最高の結果を残せてうれしい。これからも豊かな自然の恵みのもとで良い製品をつくり、地域に貢献したい」とあいさつ。「この地の利を生かした、この地に恥じない酒づくりを50年、100年続けていく」と思いを語りました。
株式会社ニセコ蒸溜所
向かって右がウイスキーの蒸溜装置。原酒は樽に入れ、敷地内に設けた貯蔵庫で熟成させる
蒸溜所は周辺のランドスケープに溶け込み、ニセコの風土に根ざしている
館名を記したプレートは、蒸溜器と同じ銅製の鎚起銅器で、時間をかけて熟成されるウイスキーをイメージさせる
所在地:北海道虻田郡ニセコ町ニセコ478-15
設立: 2019年2月
製造開始: 初蒸溜2021年3月24日
事業内容: ウイスキー、ジンの製造/店舗運営(物販、Bar ほか)
代表者 : 代表取締役 南雲二郎
従業員: 12 名(製造6名、店舗6名)※2024年7月現在
営業時間|10:00〜17:00
定休日|なし
<見学>
ツアーは1日3回(*)の事前予約制 *冬季(12~3月)は1日2回
定員|最大8名/回
開場時間|①10:00~ ②11:30~ ③15:00~
見学内容|ウイスキー・ジンの蒸溜設備見学、貯蔵庫見学、BARでの試飲など
料金|1,000円/名
予約方法
https://niseko-distillery.com/reservation/
ohoroを買えるお店(niseko-distillery.com)
ohoroを買える店は下記からもどうぞ
株式会社ニセコ蒸溜所・八海醸造グループ お客様相談室
電話(フリーアクセス)0800-800-3865(月―金9:00~17:00)
Instagram ニセコ蒸溜所 Niseko Distillery(@nisekodistillery_2021)
ニセコ蒸溜所 ホームページ(niseko-distillery.com)
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お酒は適量を。飲んだ後はリサイクル。
ニセコの豊かな自然が、大勢の方を引き寄せていますね!
ニセコは冬だけでなく、夏の観光もどんどんと増えてますのでこれからの展開に期待です。
民泊施設も冬だけの稼働から脱却して安定収入が期待できる素地が出来て来てます。
民泊運営代行会社としては、変化をいち早く捉えて集客に生かしていく必要があります。
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民泊施設運営でお困りのことが有れば、弊社までお気軽にお問い合わせください。
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弊社はニセコでの宿泊施設の運営経験をいかし札幌、小樽、稚内など
北海道全域で民泊運営代行/管理のサービスを提供しております。
宅建業も行なっておりますので、購入、売却等のサポートも可能
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