オーバーツーリズムへの政府と民泊の取り組みについて【民泊 運営代行 北海道】
2024/09/10
オーバーツーリズムに対する具体的な行政の動き
について、いくつかの国や地域の例を挙げて説明します。
日本
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観光地の入場制限:
- 京都市: 京都市では、人気の観光地である清水寺や伏見稲荷大社などに対して、観光客の集中を緩和するために、観光バスの乗り入れ規制や入場人数の制限を実施しています。
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観光客の分散化:
- 観光地の分散施策: 京都や奈良などの観光都市では、観光地の混雑を避けるために「知られざる観光地」や「自然体験プログラム」をプロモーションしています。これにより、訪問者を主要観光地から地方や周辺エリアに誘導しています。
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地域振興:
- 地方創生: 日本政府は地方創生の一環として、観光資源の開発や振興を推進しています。観光庁が主導する「地域資源活用型観光振興」などの施策により、地方の観光資源の活用が促進されています。
フランス
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パリの混雑対策:
- 「パリ観光圏」計画: パリ市は、観光客の集中を緩和するために、「パリ観光圏」計画を実施し、市内中心部から周辺地区への観光の分散を図っています。また、観光地の入場制限や予約制の導入も行われています。
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観光の持続可能性:
- 「持続可能な観光」計画: フランス政府は、観光の持続可能性を確保するために「持続可能な観光計画」を策定し、エコツーリズムの推進や環境保護の施策を強化しています。
スペイン
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バルセロナの観光管理:
- 観光規制条例: バルセロナ市では、観光業者や宿泊施設に対して厳格な規制を導入し、新規の観光施設の建設制限や観光バスの運行制限を実施しています。
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観光税の導入:
- 観光税の課税: バルセロナでは、観光客からの観光税を導入し、その収益を観光地の維持管理や地域振興に充てています。これにより、観光による負荷を軽減するための財源を確保しています。
オーストラリア
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国立公園の管理:
- 観光管理計画: オーストラリアでは、国立公園や自然保護区での観光管理を強化し、入場者数の制限や予約制の導入を行っています。例として、ウルル(エアーズロック)の周辺では、観光客の数を制限し、地域の文化や自然環境を守るための対策が講じられています。
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地域振興と教育:
- 地域振興プロジェクト: 観光資源を地域全体に分散させるためのプロジェクトが実施されており、地方の観光資源や体験プログラムが積極的にプロモーションされています。また、観光客に対する環境教育も行われています。
これらの具体的な行政の動きは、地域の状況や観光の特性に応じて異なりますが、共通して観光客の管理、地域社会との協力、持続可能な観光の促進を目指しています。
オーバーツーリズム(過剰観光)に対して、民泊事業者と民泊運営代行業者が取り組むべき方向性については、以下のようなアプローチが考えられます。
民泊事業者の取り組み
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地域社会との連携
- 地域とのコミュニケーション: 地域住民との関係を築き、地域のニーズや懸念に対して敏感に対応する。例えば、地域イベントや地元の文化活動に積極的に参加する。
- 地域貢献活動: 地域の清掃活動やボランティア活動に参加し、地域への貢献を示す。
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持続可能な運営
- エコフレンドリーな設備: 環境に配慮した設備の導入(例えば、エネルギー効率の高い家電やリサイクルシステム)を行う。
- エコツーリズムの促進: 環境保護を意識した観光プランや活動を提供し、持続可能な観光の推進に貢献する。
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訪問者の管理
- 宿泊者の教育: 宿泊者に対して地域のルールやマナーを説明し、地域住民とのトラブルを防ぐためのガイドラインを提供する。
- 予約管理: 宿泊のピーク時には、予約を制限し過剰な宿泊を避けるための仕組みを導入する。
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施設の質の向上
- 清掃とメンテナンス: 施設の清掃とメンテナンスを徹底し、快適な宿泊環境を提供することで、観光地の良好なイメージを維持する。
- サービスの質: 高品質なサービスを提供し、訪問者に良い体験を提供することで、リピーターを増やす。
民泊運営代行業者の取り組み
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運営管理の強化
- プロフェッショナルな管理: 民泊施設の運営管理をプロフェッショナルに行い、施設の運営や訪問者対応を円滑にする。
- トレーニングとサポート: 民泊事業者に対して、オーバーツーリズムへの対応や地域のルールに関するトレーニングを提供する。
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データとフィードバックの活用
- データ分析: 宿泊データや訪問者のフィードバックを分析し、混雑状況や需要のトレンドを把握する。これに基づいて運営の改善策を提案する。
- フィードバックの収集: 訪問者や地域住民からのフィードバックを収集し、問題点や改善点を特定して対応する。
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地域との協力
- 地域のルールや規制の遵守: 地域の観光規制やルールを遵守し、適切な運営を行う。また、地域住民とのコミュニケーションを強化し、地域との協力を図る。
- 地域活性化プロジェクトの支援: 地域振興のためのプロジェクトやイベントに協力し、地域の魅力を高める活動に参加する。
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持続可能な運営の推進
- 持続可能な取り組みの提案: 民泊事業者に対して持続可能な運営方法やエコフレンドリーな設備の導入を提案し、環境への配慮を促進する。
- 持続可能な観光の教育: 訪問者に対して持続可能な観光の重要性を教育し、地域への負荷を軽減する行動を促す。
これらの取り組みを通じて、民泊事業者と民泊運営代行業者は、オーバーツーリズムの影響を軽減し、地域社会と共生する持続可能な観光の実現に貢献することができます。
民泊事業に関わるものとして、見て見ぬふりはできない問題です。
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弊社はニセコでの宿泊施設の運営経験をいかし札幌、小樽、稚内など
北海道全域で民泊運営代行/管理のサービスを提供しております。
宅建業も行なっておりますので、購入、売却等のサポートも可能
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