【札幌 中古 戸建】木造戸建住宅で採用されている断熱工法とは
2022/09/04
【札幌 中古 戸建】木造戸建住宅で採用されている断熱工法とは
木造戸建住宅で採用されている断熱工法
最近の住宅は気密性が高く断熱工法は大きく分けて2種類あります。
一般的な木造戸建住宅で採用されている、「充填断熱工法」と「外張断熱工法」
この2つについて解説していきます。
充填断熱工法(内断熱工法)
■吹き込み工法
粒状にしたグラスウールやセルロースファイバーを機械を使って吹き込んだもの。
細かいところまで施工できますが、吸水すると自重によってずり下がるので、
結露対策として防湿・気密シートの設置が必須となる。
■パネル工法
構造面材とプラスチック系の断熱材を組み合わせたものが主流。
しっかりした断熱・気密施工が可能な反面、費用は高くなる。
また、現場での変更など緊急な場合は対応が難しい可能性があるので注意。
充填断熱工法のメリット
・断熱材の厚みがとれる
・断熱性能が経年劣化しにくい
・比較的費用が安い
充填断熱工法のデメリット
・柱など構造材と断熱材が触れる部分や、
非常に小さな部分など複雑な形をした部分に断熱材を施工する場合に、
隙間が空く可能性がある。
外張り断熱工法(外断熱工法)
断熱材・気密シートを柱の外に張ることにより、柱の外側で断熱・気密効果をとる工法が外張り断熱工法。
外張り断熱工法のメリット
・高断熱・高気密が施工上実現しやすい
・高断熱・高気密により省エネ住宅を実現しやすい
・壁面結露しにくい
・遮音効果が高い
・小屋裏、床下、壁内空間の有効利用可能
外張り断熱工法のデメリット
・充填断熱と比較するとコストが高い
・断熱工事(施工)に時間がかかる
・外壁材の重さ、屋根・壁が風圧などに長期間さらされることにより外装材にゆるみが生じて、
断熱材も徐々にゆるむ可能性がある。
・外側に貼る断熱材の厚さの分、壁厚が厚くなりる為、室内の面積がその分取りづらい
・発砲プラスチック系断熱材の製造直後からの経年変化による断熱性能の低下・変化が大きい。
(10年で30%とも言われる。)
外張り断熱工法(外断熱工法)が柱の外側で家全体を断熱材ですっぽりくるんでしまうのに比べて、
充填断熱工法では、柱と柱の間に断熱材を充填するので、
施工上隙間が残りやすく、断熱性の低い柱が熱橋(熱の逃げ道)として残ってしまう。
高断熱・高気密の実現が家の快適性向上には重要ですが、
施工上実現しやすいのが、外張り断熱工法だと言われています。
また、充填断熱工法では、屋根裏や床下は断熱材の断熱効果のない使い道が少ないスペースになりがちですが、
外張り断熱工法では、屋根裏をロフトにしたり、床下を収納で活用するなど、
考え方と工夫次第で使い方の幅が広がります。
中古住宅を選ぶ際にはあとから断熱加工を施すしかありませんが、
新築住宅の場合や注文住宅の場合は、ご自身である程度選べるかと思いますので、
ご自身の考えに合った工法を選ぶとよろしいかと思います。
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